ニュース詳細

2024/03/27 16:44

ベルギービールが世界

ベルギービールが世界で注目されるきっかけとなった人物がいます。

彼の名は「マイケル・ジャクソン」。

しかし、誰もが知っているKING OF POPマイケル・ジャクソンとは別の人物です。

今回は、ミュージシャンのマイケル・ジャクソンにちなんで「KING OF HOP」と呼ばれた、ビールの知識王マイケル・ジャクソンを紹介します。

KING OF HOP マイケル・ジャクソンの人生

3月27日はビールに関する数多くの著籍を残した、マイケル・ジャクソンの誕生日です。

冒頭でも触れたように、2009年に突然亡くなったポップの帝王、マイケル・ジャクソンにちなんで、KING OF HOPとも呼ばれています。

彼自身、唯一無二のスーパースターと同姓同名であることにかけて「僕も本物マイケル・ジャクソン」「歌って踊らない方」などと自己紹介していたようです。

ビール界のMJは、1942年3月27日に生まれました。ビールだけでなく、ウィスキーにも造詣が深く、数々の名著を残したジャーナリストです。

もともとジャーナリズムの世界に身を投じていましたが、次第にビールとウィスキーの奥深さを追求しはじめます。

アメリカ・イギリスでは「ビア・ハンター」と異名をとりMCをするTV番組を持つほど人気がありました。ビールに詳しく、世に知られていないビールを見つけては紹介することをライフワークとしていました。

彼の功績として知られているのが、ワインが愛されるヨーロッパで、自国民に愛されるビールを作り続けていたベルギーのビールのすばらしさを世界中に広めたことです。

現在、ベルギービールと言えば、ビール好きでなくても「おいしい」と耳にしたことがあるものですが、ベルギービールを世界的に知られるように仕立てたのはマイケルだと言われています。

ベルギー政府は彼の功績を評し、イギリス人のマイケルは「ベルギービールの騎士」と認証され、1994年にはフィリップ皇太子よりメルクリウス勲章まで授かっています。

現在、日本でも多くのクラフトビールがベルギービールと同じ方法で醸造されています。

マイケルがいなければ、こうした日本のクラフトビール文化も異なる物だったかもしれません。

マイケルは、基本的にはジャーナリストとしてビールに関する書籍を執筆したり、雑誌などにコラムを寄稿したりするのが本業でした。

著名であるにもかかわらず、世界中を飛び回ってビールの研究と探求を重ね、テレビ出演はもちろん、ビールの命名やグラスのプロデュース業をすることもありました。

こうした名声と成功は、自分の名前をトークのつかみにしてしまうほどチャーミングな人柄だったことも関係するでしょうね。残念ながら65歳で亡くなってしまいますが、人生を通してビールをはじめとしたお酒を愛し、お酒のポジティブな面を世に出すことに精力を傾ける人生だった様です。

生前、ベルギー王室から授かった勲章以外にも、数々の名誉ある称号や賞を受けたマイケルですが、愛すべき人柄の持ち主で日本をはじめ、今でも世界中のファンに愛されています。アメリカ最初のクラフトビール醸造所・アンカー社では、2002年にマイケルの60歳の誕生日を記念したビールを作ったほどです。

KING OF HOP、マイケルの情熱と知識は、彼の名著から読み取ることができます。